首や肩などの痛み、上肢のしびれなどの症状が半年以上通院したにもかかわらず残存した場合には、14級9号(局部の神経症状)が認められる可能性があります。「むち打ち症」による等級はこれが一番多いでしょう。特に神経根圧迫によるしびれを伴う症状の方が、より等級認定される可能性は高いでしょう。

また、MRI画像でヘルニアなどが明確に認識できる場合には12級13号(局部に頑固な神経症状)が認定されることもあります(ここにいう「頑固」とは、「客観的に証明できる」という意味で、些か日本語としては奇妙な感じです…)。ただし12級13号が認定されるのは、40歳以下くらいの比較的若い人がほとんどです。それ以上の年代になると、頚椎の年齢変性(加齢に伴う変化)が大きくなるため、事故の衝撃による変性とはっきり証明できないことが多いのです。

バレリュー症候群の場合には、14級9号が認定される可能性があります。

脳髄液減少症は、これまで診断・治療法が確立されていなかったこと、交通事故によるむち打ち症が原因で発症することが確認されていなかったことなどから自賠責保険での後遺障害認定はかなり難しいのが現状です。

なお、「むち打ち症」で後遺障害等級が認定されるためには、整形外科等の医療機関にできるだけ多数回通院される必要があります。事故の大きさや画像所見の有無・程度にもよりますが、1日おきくらいのペースで通院されるのが理想的です。

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