「むち打ち症」は正式な名称では「頚椎捻挫」、「頚部捻挫」などと呼ばれるもので、その症状にはいろいろなものがあります。一番多いのは、頚椎の周りの筋肉や靭帯、軟部組織の損傷で最も多くみられる、首の後ろや肩の痛み、時として首や肩の動きが制限されるような症状です。これがむちうち症全体の7割以上を占めると考えられます。

また、神経根圧迫による腕の痛みやしびれ、だるさ、後頭部の痛み、顔面痛などの症状もよくあります。

このほか、頚椎に沿って走っている椎骨動脈の血流が低下するため頭痛・めまい・耳鳴り・吐き気・不眠などの症状が現れる「バレリュー症候群」、頚椎の脊柱管を通る脊髄が傷ついたり、下肢に伸びている神経が損傷されて下肢のしびれや知覚異常が起こり、歩行障害が現れるような症状、脳脊髄液(髄液)が漏れることで脳が下がり、それによって脳神経、脳の血管や頭蓋底の硬膜が刺激され、頭痛や目まい、集中力低下などが現れる「脳髄液減少症」といった症状もあります。

「むち打ち症」といっても首の痛みや上肢のしびれだけではなく、多種多様な症状があるのです。

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